【失敗しない手すり工事】下地の探し方・見極め方【鉄骨造編】

 

 

ご主人
ご主人

うちは鉄骨造で木造に比べて柱が少なそうだけど、手すりを付けられるのかなぁ?

 

 

施工者
施工者

鉄骨造の下地の場所はどこかなぁ?

 

 

こんな疑問にお答えします。

 

 

【失敗しない手すり工事】下地の探し方・見極め方【鉄骨造編】

 

「手すりなんて簡単に付けられる」と思われがちですが、実は意外とそうではありません。

ですが、見るポイントさえ分かってしまえばもう大丈夫です。

皆さんの大切な体を守る手すりはガッチリと付いていなければいけません。

安心してつかまれる手すりを付けるには、まず壁の中の構造がどのようになっているのかを知ることが重要です。

全ての家が同じ構造とは限りませんし、なかなか判断が難しいところです。

なるべく分かり易く解説していますので、この記事がお役にたてれば嬉しいです。

 

建築用語では、「柱」「間柱まばしら」「胴縁どうぶち」などと個々に名称がありますが、ブラケット(金具)などを付けても大丈夫な固いところを総称して下地したじといいます。

 

 

鉄骨造の場合、一般的に壁の中の構造はこんな感じが予想できます↓

住宅の場合は、スタッドの間が455mmの場合もありますので注意してください。

 

点線で描かれている所が下地です。

ここを狙っていきます。

【方法1】 針を刺す

下地を探す道具がいろいろあります。

その中の一つで、私がいつも使っているのは「下地探し どこ太」という道具です。

本体の先端を壁に押し付けると中の針だけが壁に刺さっていき、下地に針があたる感触で下地を確認するという方法です。

原始的な感じがしますが、信頼度は高いです。

デメリットは針を刺した穴の跡が残ってしまうことと壊れやすいこと。

穴の跡は、よーく見ないと分からないレベルの小さな穴ですが、お客さんによっては良く思われない方もいらっしゃいますので、針を刺す前に了解をいただいた方がいいですね。

 

 

 

 

【方法2】 下地センサーを使う

壁に傷をつけずに下地を見つけることができますが、下地ではない物に反応しているのか、微妙にズレことがよくあるので、私的には信頼度は低いです。

センサーである程度の目安を付けてから、針を刺して確認するといいでしょう。

 

 

 

 

【方法3】 軽く叩く

壁を軽く叩いて音で判断します。

下地がある所は音が響かない感じで、音が小さくなります。

 

 

 

 

【方法4】 マグネットを使う

強力なマグネットじゃないとダメなのですが、壁にマグネットをあててみると、マグネットがくっ付く所が数か所あるはずです。(マグネットは100均で「超強力マグネット」とかの名前で売ってます。)

このマグネットが付いた所には、壁材を留めているビスが埋まっています。

ビスは下地があるところをめがけて打ってあるはずなので、マグネットが付いたところには下地があると予測できます。

1箇所マグネットが付いたら、それを基準に縦とか横を調べると、またマグネットが付くところがあると思いますので、下地が縦にあるのか横にあるのかを判断します。

ですがマグネットだけですと、確実性に欠けますので、いきなり本チャンでビスを打つのは危険です。

マグネットである程度見当がついたら、針やセンサーを併用して確認するといいでしょう。

 

 

100均の超強力マグネットを使った場合

 

「下地探しどこ太」は先端にマグネットが付いているタイプもあります。

マグネット付きの針を使った場合

 

【まとめ】

ひとつの方法だけで探そうとせずに、合わせ技で探すとより確実に下地の位置を見極められます。

私がいつもやっているやり方は、

  1. 壁を叩いて音を聞き、

  2. センサーでおおよその位置を確認

  3. 針を刺して確実な位置をマーキング

です。

センサーでマークした位置はなぜか誤差が生じますので、最後は必ず針を刺して正確な位置を確認します。特に下地が細い場合は、少しずれても下地を外してしまいますので注意してください。

 

 

 

こんな感じでやっています。

ブラケットを複数連続して付ける場合は、どこか1箇所下地が探せれば、303mm間隔のところに下地がありそうということが予想できます。メジャーであたってみてください。

私はマグネットをほとんど使いませんが、針の穴さえも許されないお宅では、マグネットを使うしかないのではないでしょうか。(今までそのようなお宅はありませんが)

みなさんのやりやすい方法で試してみてください。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。